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かつては震えるほどの冷え性だった私。体を温めるってやっぱり大切ですか?
冷えは万病の元です。
体を温めることは、血管を広げ、血のめぐりをよくすることにつながります。それによって、酸素や栄養素が筋肉や内臓等身体の隅々までいきわたり、老廃物の排泄も促進。疲労回復や病気の予防、免疫力の向上が期待できるのです。
なぜ冷え性になるのですか?
一般的には筋力の低下ですが、ストレス社会ですので、ストレスも原因の一つです。
ストレスによって自律神経やホルモンバランスが乱れると、血のめぐりが悪くなり、冷え性の原因となります。
冷え性を放置するとどんな問題がありますか?
感染症やガン、生活習慣病のリスクが高まります。
よく耳にする「免疫」とは、体内に入り込んでくる異物を排除するシステムのこと。体温が低いと血のめぐりが悪くなり、その結果、免疫力が低下。感染症やガンにかかりやすくなります。さらに体温が低いことで代謝機能も低下します。その結果、エネルギーの消費量が減り、内臓脂肪が溜まって太りやすくなり、糖尿病や高血圧、脂質異常などの生活習慣病にかかりやすくなるのです。健康の土台を作るには、冷え性を防ぐことが重要です。
発酵温浴は、ストレスの軽減になりますか?
温浴で体温を上げることで、リラックス効果が。
ストレスが冷え性につながることは説明しましたが、温浴で身体の深部体温を上げると、血のめぐりがよくなり、副交感神経も優位に。結果的に自律神経が整い、リラックス状態に近づけることができます。
不眠や眠りが浅いというお悩みのお客様が多いのですが、発酵温浴に効果はありますか?
冷えの解消は、不眠の解消に!
日本人の約2割が不眠に苦しんでいると言われています。人の体温は活動的な昼間に上昇し、夜になると身体にたまった熱(深部体温)を下げるために、熱を放出します。夜に自然に寝入ることができるのは、体温が低くなるから。ところが、血のめぐりが悪い人は昼間も体温が上がらず夜になっても体が冷えたまま。するとうまく熱を逃すことができず、深部体温は下がりません。そのため寝入りのスイッチが入らず、眠れたとしても質の良い睡眠になりにくいのです。温浴により体温を調節すると、良質な睡眠を得られるでしょう。
ヒノキの香りを嗅ぐことはどんな効果がありますか?
ストレス解消と免疫機能の強化が期待できます。
ヒノキを含む森林特有の香りの成分であるフィトンチッドは、精神を安定させたり、交感神経を落ち着かせて不眠を解消する効果が。また、血液中のナチュラルキラー(NK)細胞が活性化し(*1)、免疫機能が強化すると考えられています。
*1:Li Q他 Int, J.Immunopathol Pharmacol., 20(2),3-8 (2007), Li Q他 Int, J.Immunopathol Pharmacol., 22(4),951-9 (2009)
*1:Li Q他 Int, J.Immunopathol Pharmacol., 20(2),3-8 (2007), Li Q他 Int, J.Immunopathol Pharmacol., 22(4),951-9 (2009)
女性に冷え症が多いのはなぜですか?
筋肉量が少ないことや、ホルモンの影響を受けやすいからです。
さまざまな可能性がありますが、大きくはこのふたつ。筋肉の中には多くの毛細血管が走り、たくさんの血液が流れているため、筋肉が少ないと身体が冷えやすくなります。また、月経時や更年期などは、血管を収縮させるホルモンの作用によって血の巡りが悪くなり、末端に血液が行き届かなくなってしまうため、体温を維持できず冷えにつながってしまうのです。
自律神経が乱れるってどういうことですか?
体内でアクセル全開の状態が続くことです。
自律神経は人間の活動面を司る「交感神経」と、休息面を司る「副交感神経」から成っていて、体内の「アクセル」と「ブレーキ」と考えることもできます。人間はこれらを無意識のうちに絶妙なバランスで踏み分けて生活していますが、社会環境や生活習慣の変化によりストレスを感じ、交感神経が優位になる割合が増えました。この状態が長く続くことを、自律神経の乱れと言います。
自律神経の乱れと冷えに関係はありますか?
大いにあります。
ストレスを受けて交感神経優位のアクセル全開状態が長く続くと、脳は緊張し続け、心臓はバクバクと鼓動し、血管が収縮。それによって頭痛や倦怠感、めまいや不眠や便秘など、さまざまな症状が現れます。血の巡りが悪くなるため、当然、身体の冷えにもつながります。
発酵温浴は、健康維持に役立ちますか?
体を温めることは重要です。
体の中にはさまざまな臓器があり、そこには細かい血管が通っています。温浴で身体を温めて血の巡りをよくすることは、食事で摂った栄養を、細かい血管を通して隅々まで届けることになります。せっかくいい食事をしても、身体が冷えていたら栄養が行き届きません。温浴によって体温を上げて血の巡りをよくすることは、健康維持にとても有効なのです。
発酵温浴で汗をかくことはデトックスになりますか?
発汗は大切ですが、すべてをデトックス=“解毒”することはできません。
身体を温めることで代謝が上がり、汗や尿、糞便によって毒を出すことはできます。ところが、身体には発汗で排泄できる毒と排泄できない毒があるのです。身体に悪い食べ物を摂ったり、アルコールを大量に摂取したときに罪滅ぼしのように温浴で汗をかいても、無罪放免にはなりません。健康を維持するためには、出すことよりもまずは何をどう食べるのか、食習慣や生活習慣の見直しが重要です。
妊婦さんが発酵温浴に入るメリットは?
赤ちゃんに栄養を届けられます。
身体が冷えていては、血流によって栄養を隅々まで届けることができません。特に妊婦さんは、赤ちゃんに栄養を届けるためにも身体を冷やさないようにしましょう。発酵温浴は通常のお風呂と同じような体感になります。
運動した後に発酵温浴に入っても大丈夫ですか?
軽い運動であればOKです。
運動をした後には身体に炎症が起こります。筋トレなど激しい無酸素運動によって起こる急性炎症に対しては、負荷のかかった部分を冷やすことが大切です。一方で、肩こりや腰痛などの慢性炎症を抑えるためには、身体を温めることが有効です。軽いランニングやスイミング、ストレッチなどの後に温めることは問題はないでしょう。
ストレッチするならば発酵温浴の前後でどちらが良いですか?
温めてからストレッチする方が可動域が広がっていて効果的です。
前項同様、肩こりや腰痛などの慢性炎症を抑えるためには、身体を温めることが有効です。ストレッチなどの前に温めることは効果的と言えるでしょう。
鍋を食べて汗をかくことは、温浴と同じ効果がありますか?
一過性にすぎません。
一時的に体温は上昇しますが、その後、すぐに身体は冷えていってしまいます。冷えの改善をしたいなら、温浴で深部体温を上げることや、筋肉をつけることが大切です。
温浴によって生理痛が和らぐというお客様もいます。関係はありますか?
可能性はあると思います。
身体を温めて血の巡りが良くなれば痛みが和らぐと言われています。温浴で体温を上げることで、生理痛が和らぐ効果があるのではないかと想像できます。
斎藤先生COLUMN
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